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- 乱心 -


フェイレンが家出をしたという噂はまたとなく広まり
それが真実であることもまた、すぐに知れ渡った。

ミンレイは、最初、姉弟子から聞かされたとき
それを信じられないでいた。

すぐに飛び出して、道場をあちこち探しても、当然のごとくおらず
街に駆け出して、日が暮れるまで探し歩いても、そもそも彼女の居る場所を知らない
ミンレイには、見つけられるはずもなかったのだ。


彼女は、何か大きな穴が自分の中に生じた気がしていた。

フェイレンは、彼女の目指すべき頂であり、理想であった。
彼女の演武を見たからこそ、この道場に一人で住み込み、修業をすることを決意した。

ときたま、空いた時間に彼女を見ることが
唯一の楽しみだった。

彼女が真摯に修練する姿を見ていると胸がときめき
いつか、自分でもあのようになれるかもしれないと
そう思わせる何かをフェイレンは持っていた。

師の方針から、彼女と交流することはできなかったが
遠くから見ることができるだけでも、厳しい修業に耐えれる心の支えになっていた。


――その支え、ミンレイにとっての支柱たるフェイレンがいなくなった。

動揺した。
不安だった。
認められなかった。

実際のところ、フェイレンがいなくなっただけなのだ。
それ以外、何も変わったことはない。


ミンレイ同様、フェイレンに憧れ彼女を目指して修業を続けていた子達は
落胆はしたものの、数日もしないうちに、日常に戻っていった。

しかし、ミンレイだけは、心の動揺が収まらず
修業に身が入らず、姉弟子の叱責も、どこか遠いところから聞こえてくるようだった。


一か月を過ぎる頃になっても、彼女はフェイレンが去ったという事実を受け入れられず
かといって行方も知れず、彼女にできることといえば、ただただフェイレンが
道場に戻ってきてくれることを願い続ける他なかった。

そんな中、またも、信じられない話を
それも、フェイレンの父たる、フェイエンから聞かされることになる。

フェイレンを破門とし、従兄弟で兄弟子のフェイヤンを
後継者とすると発表したのである。


当初、彼女は、師が何を言ってるのかわからなかった。

自分の父は、厳しいところもあったが、そこには確かに彼女を思いやる
優しさも感じられる人であった。

彼女にとって、父とは、無条件に自分を愛してくれる存在だった。

だからこそ、信じられなかった。
勝手に家出をしたからといって、破門を決める親がいるなど
夢にも思わなかった。


だが、現実は無情であった。

フェイエンなりの愛情というものは、あったのかもしれないが
少なくとも、ミンレイからは、娘を突き放した物言いに聞こえた。

ミンレイは、そのことに衝撃を受けながらも、自分以上に
このことを深刻に考えて傷つくだろうフェイレンを想い、泣いた。


あまりにも深く傷つき、さすがに、修業もできなくなり
宿舎で寝て過ごすことになっても
頭に浮かぶのは、フェイレン、フェイレンのことだけだった。


――父たる、フェイエンに破門された以上、フェイレンはこの道場に戻ってはこないだろう。


それがわかるぐらいには、成長していた。
しかし、まだ未熟なその心は、救いを求めて彷徨い続けていた…。

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テーマ : オリジナル小説 - ジャンル : 小説・文学

え~、結論からいいますが、当艦隊は
E-4乙を突破できませんでした…orz

戦力的には十分いけそうでしたし、バケツも余りましたが
何度も資源が尽き、そのたびに、遠征しては
出撃を繰り返してましたが、まことに残念ながら
E-4突破、なりませんでした。
(ゲージ的には、後1~2撃すれば破壊できそうでしたが…)

今回は、今までで一番、資源とバケツを集め
戦力も整えて挑んだイベントだったので
マジで、燃え尽きました(大袈裟)

とはいえ、収穫がなかったわけではなく、ゲージ破壊の過程で
な、なんと、Aquilaと伊26、そして、天城小次郎…ではなくw
正規空母、天城まで、ゲットできてしまったのです!!

いや~、物欲センサーは恐ろしい。
三人とも手に入らないだろうと諦めてましたから
自分のところに来たときは、目を疑いましたね…。

特に、イタリア艦は何故か、全部揃うというジンクスが
今回も発動するとは夢にも思いませんでした。

まじで、今回は、さすがにこのジンクスも
終わりかな…と、思ってたのですが
それがよかったのか、ゲットできて夢のようです。

まあ、それで、欲が出まして、雲龍もゲットしたいと思ったりもしましたが
物欲センサーが発動したのか、ゲットならず…。

ということで、イギリス艦がゲットできなかったのは、少し悔しかったですけれど
レア艦が結構、ゲットできたので、そこまで深い絶望は味あわずにすみました。

むしろ、得した気分ですね…。

ただ、精神をかなり費やしてしまったので、次回のイベントに
今回程、入れ込むことができるかどうかは、わかりません。

さて、月末なので、気持ちを切り替えて
三賢者物語シリーズの続きを書きたいと思います。

今回も、時間的に、ギリギリになるかもしれませんが
ぜひ、楽しみにしてみて下さいませ。


以上、艦これ日記 夏イベント!→失敗(泣)】でした。

テーマ : 艦隊これくしょん~艦これ~ - ジャンル : オンラインゲーム

tag : 艦これ 艦隊これくしょん

な、なんとか、E-3を突破できました…。

激戦につぐ激戦、お祈りステージとも言われるだけあって
熾烈を極めましたね…。

甲では、そもそも、ボスにすら到達できずに資源がつきて
二度程、遠征するはめになりました。

いやはや、今イベント最高の難易度とは
よく言ったものです…。

銀河が手に入らなかったのは、残念ですが
どんなに頑張ってもウチの戦力では無理そうでした…。

副産物としては、何度も周回するはめになった為
艦隊のレベルが向上しました。

次のイベントでは、さらに活躍できるでしょう…。
(バケツがあれば…w)

いやはや、結局、160ぐらいバケツを消費してのクリア
まったく、艦これは地獄だぜ、ウェハハハーw

今回の目玉、イギリス戦艦をゲットしたいところですが
E-4ステージも、なかなかの鬼畜ぶり、予断を許さない状況です。

資源も、またそろそろ遠征が必要になりそうですし
終了日が延期されない場合は、クリアできない可能性も…。

イタリア艦はすべて揃うというジンクスも
今回ばかりは、不可になりそうな予感…。

無限のお金があれば、全員に補強増設をつけて
オール女神、オールキラキラ、速吸の補給を受けまくり…で
ヌルゲーになるのですが、そんな金、どこにもありませんから
身を削りながら、ステージクリアを目指します。


さて、話は変わりますが、三賢者物語のことなんですが
なんとかペース上げないと、今年中に書き終らないんですよね…。

体調そのものは、よくなりつつあり、自分でそうめん作ったり
目玉焼き作ったり、なんてこともできるようになりました。
(まあ、今でも、基本は弁当なんですが)

そもそも、物語が書けるようになっただけでも、奇跡的ですが
日常生活も徐々に、取り戻しつつあるのは驚きの一言です。

最悪のときは、一日中寝てるしかできなかったことを考えると
素晴らしいことではありますが、此処に来るまでに8年もかかったことを
考えると、失われた時間の大きさに、ただただ呆然とするのみです。

しかし、死んだ方が楽な状態でも、物語の続きをいつか書くことを
心の支えに、生き延びてきた甲斐はありました。

自分は、当初の予定通り、自分の命をかけて
この作品を完結させ、生みの親としての義務を全うするつもりです。

その為にも、皆様の応援が必要です。
拍手クリックや感想や、Pixivでの評価などは
自分のモチベーションに多大な影響を与えており
皆様のご協力次第では、作品の質が上がる可能性も
あります。

どうか、三賢者物語を、これからも応援して下さいませ。


そして、ギネス企画ですが、こちらも自分の一生の仕事と考えており
今も、絵師様の参加・ご協力を待ち望んでおります。

こちらも、どうか、応援、よろしくお願い致します。


以上、【2016年、夏イベント、E-3突破!!+α】でした。

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テーマ : 艦隊これくしょん~艦これ~ - ジャンル : オンラインゲーム

tag : 艦これ 艦隊これくしょん 三賢者物語

な、なんと! RPG制作ツールの「RPGツクールMV」が大特価の
2960円!!

RPGツクールHPの右上に、セールへのリンクがあるので
創作クラスタは、今すぐ、レッツらGO! なのです!!

すぐに作るつもりはないですが
とりあえず、買っておきましたw

続きを読む »

テーマ : ゲーム製作 関連 - ジャンル : ゲーム

tag : RPGツクール RPGツクールMV

ども、お久しぶりです。
夏コミ疲れからか、しばらく、ブログが放置状態でした…。

少し回復してきたので、ちまちま夏イベント進めてます。
E-2甲までは、そこそこ順調でしたが
E-3甲で、ハマりまくって、資源が尽きそうになったので
乙に切り替えて、現在、遠征中です。

まだ、時間はありますが、ちょっと、最終までクリアできるか
怪しいですね…。

まあ、今までのイベントよりは、難易度が高くないし
今回は今までで一番、戦力的に充実してましたから
不可能ではなさそうですが、E-3までに、バケツ130が飛びまして
結構、きつかったですね…。

最後の最後まで、諦めずに、夏イベントがむばります。


以上、艦これ日記 ~夏イベントE-2突破~】でした~。

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テーマ : 艦隊これくしょん~艦これ~ - ジャンル : オンラインゲーム

tag : 艦これ 艦隊これくしょん

今夏のWindows10アップデート(赤石)は、もうお試しでしょうか?

某掲示板で、いろいろ不具合が起きてたようなので
メインマシンをそっと、アップデートを延期するにしました、T×2です(笑)

しばらく様子を見て、サブマシンの一台だけアップデートしてみましたが
APU+GPU(AMD)環境だと、動作が軽くなったので
APU関連のアップデートがあったのは、確かなようですね。

以前の記事にも書きましたが、AMD製品は
win10で、本来の性能が発揮できるので
アップデートをオススメします。


まあ、問題も発生しましたが…。

まず一番気に入らなかったのは、完全シャットダウンが出来なくなってたことですね~。

win8以来、ちゃんと設定しないと、完全シャットダウンできなくなってるので
win10でも、自分はキチンと設定してたわけですが
それが勝手に、元に戻ってました。

これ、知らないで、自作PCのパーツ交換とかすると
ぶっ壊れますよね…。

まあ、強制ではなく、以前と同じ設定変更で
完全シャットダウンできるから、まだマシですが。

あと、steamのゲームがプレイできなくなりました。

これは、おそらく、アンインストール後
再インストールすることで治ると思われます。

PSO2の設定6で、カクカクするようになりました。

以前は、7870K+380でも、そこそこ快適に動いてたのですが
アップデートしたら、カクカクした動きになってましたね~。

これも、おそらく、再インストールで治るかと思われますが。

dアニメストアで、ブロックノイズが出る。

これは、APU+GPU(AMD)環境だと以前から出てましたが
少しマシになった程度で、完全には解消されてません。

アマゾンプライムの動画では、ブロックノイズは出ないので
多分、dアニメストア固有の問題だと思われますが
APU+GPU(AMD)環境で見てる人が少ないのか
未だ、対策はされてません。
(win8.1やwin7ではこの症状は起きませんでした。 それとwin10でも
AMDのCPU+GPU環境だとブロックノイズは発生してません。)


と、まあ、こんな感じでした。

不安な方は、アップデート前に、ソフトをアンインストールして
アップデート後に、ソフトを再インストールすることをオススメします。

以上、【windows10、2016年アップデート。】でした~。

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テーマ : Windows 全般 - ジャンル : コンピュータ

tag : Windows10 win10 AMD

魔王の秘書』という作品をご存知でしょうか?

DLsiteでも、広告が出るほど人気がでた同人誌からはじまった
現在、コミック アース・スターで、無料公開中の作品です。

自分はこの作品が、かなり気に入ってまして
微力ながら、当ブログでも宣伝させて頂こうと
思い立ち、記事にすることに。


あらすじ。

ついに眠りから目覚めた魔王。世界征服のためにまずは、人間を捕らえて研究することに。ところが探してきた人間はとんでもなくデキる「秘書」だった…!
想像を絶する有能ぶりでテキパキと仕事をこなす彼女のせいで…人類マッハでヤバい!! Twitterで話題を呼んだ魔王と秘書のJRPG風ファンタジーギャグ、ついに連載開始!!

(by コミック アース・スターより)


魔王様と秘書のやり取りは、マジ受けなんすよ!
ナウなヤングにバカウケ!!(死語w)

あらすじ読んで興味を持った方は
是非是非、読んでみて下さい!

同人誌というかDLで、出たやつも確か100円(税抜き)
だったと思うので、お手軽ですよ!!


と、以上、「魔王の秘書」の宣伝でした♪
(個人的に、宣伝の為のリンクバナーとか用意してほしい…)


RX480というGPUをご存知だろうか?

AMD渾身の、ハイコストパフォーマンス(ハイエンドとは言っていないw)の
新星GPUなのだが、値段もお安く、万人にオススメできるGPUなのだが
オリファンモデルが長らく未登場で、あと一押しが弱かったのだが
とうとう、8月上旬に、オリファンモデルが出るらしい…。

市場の健全化の為にも、競争は必要であり
性能も、競合と同価格帯では上回っているので
是非とも、これを機会にAMDGPUを味わって貰いたい!

ちなみに、r9 390Xが、25000円~27000円で販売されており
こちらは、爆熱爆食いであるが、性能はいいので
ちょっぴり、おススメである…。


と、また、少し文体を変えて。

自分のツイッターをご覧になってる方は知っていると思いますが
三賢者物語シリーズは、Pixivでも、公開をしております。

読みやすさ的には、pixiv>FC2小説>ブログ、みたいな感じになってます。

後のせの方が、いいのは、FC2小説だと
更新すると、日付まで変更されるので、投稿した日とずれるのが
いやだったのですが、pixivは投稿日時と更新日時が同時に表示されるから、という理由と
pixivの方が、人が来てるようなので…という理由からですね。

人が来ることと、評価があることは、作る側にとってやる気に
直結するので、当然、見てくれる人が多い方に力が入るのは
仕方なのないことかと…。

今後も、ブログがメインであることに変わりはないものの
ひょっとしたら、pixivメインに移る可能性もあるかも、です。


と、自他の宣伝記事になりましたが、興味を持って頂けたなら幸いでございます!


以上、【当ブログは「魔王の秘書」を、応援しています! +α】でした!!

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テーマ : 日記とアニメ・マンガ関連ごちゃまぜ - ジャンル : アニメ・コミック

tag : 魔王の秘書 AMD RX480 GPU pixiv


‐ 居場所 ‐


―――あれから、二年の月日が立った。

強いとはいっても、まだ年端も行かぬ少女だったフェイレンも
今や、立派な女性に成長しつつあった。

その一番の要因は、繁華街で生きてきた女性達の
手ほどきによるものだった。

あの義姐の言う通り、彼女たちは
フェイレンを妹として、娘として、一人の立派な女性に
育てる為に、働いてくれた。

まあ、そこに通う為の報酬はきっちり頂いていたのではあるが…。

「いや~、フェイレンのおかげで、ここ最近ずっと楽できて助かるよ」
「ほんと、フェイレン様様ね」
「まさか、男の相手をしなくても生活できるようになるとは夢にも思ってなかったよ」
「正直、私の、ここには無理やり連れてこられたの! 毎日、毎日、生きる為に男達の相手をするのが
辛いの…なんて、嘘を本気で信じるお人好しがこの世にいるとは思ってもいなかったわ」
「…もう、二年もたったのに、まだその話? 恥ずかしいからやめてってば…」

そう、この店にフェイレンが通うようになってから、ある日
そんなお涙頂戴なお話しを真に受けたフェイレンは
以前は、さほど、気にしてなかった報酬を積極的に受け取っては
この店の女性達に、貢いでいた過去があったりする。

最初こそ、一人ぐらいしか、相手ができなかったものを
出来る限り、多くの女性を救うのだと、他の組織との抗争にも
積極果敢に乗り出して、報酬を得、とうとう、最後には
この店の女性全員を、独り占めすることになった。

「あんまりにも、素直で、この子こんなんで生きていけるのかしら? なんて思ってたけれど
あたしらによる、薫陶のたまものってやつで、いい女に成長してくれて嬉しいよね~」
「あんたが、徳を語るたまかっての!」

あははは! なんて、話題にされるフェイレンは
かつての自分を思い返しては、恥ずかしさに
ぷるぷる震えるしまつだ…。

「その辺にしてやんな。 フェイレン困ってるじゃないか」
「そうそう、いつまでも昔の話をするのは、いい女のやることじゃないね」
「…ありがと」

などと、フェイレンを庇ってくれた女性に礼を言うフェイレン。
この二年で、彼女達は、友人のような関係になっていた。

親に事実上、捨てられたような境遇のフェイレンだったが
似たような境遇の女性達との交流が、彼女の傷を癒す切っ掛けになった。

そして、彼女が掲げた御旗に集う少年達と、日々
義侠の徒として、街の治安を守る活動が
多くの市民に評価され、彼女たちに礼を言う大人も多い。

それは、いたく傷つけられた彼女の自尊心を回復するのに
十分以上のモノになった。

心の傷が癒え、自尊心を回復できたフェイレンは
今の生活が、いたく気に入っていた。

それゆえに、こんな生活もわるくない、わたしの居場所はここなんだと
彼女は、思うようになっていた。

「そろそろ見回りがあるから。 義姐さんには、よろしく言っといて」
「あいよ~。 フェイレンも頑張ってね。 みんな応援してるから」
「うんうん。 そして一杯稼いで、もっと貢いで楽させてくれると姉さん嬉しいわ!」
「あんた、自分の欲望に素直過ぎ!」

きゃきゃ! などと、女性達特有の
煌びやかな会話を置き去りにして、フェイレンは
表情を改め、門の外に出ていく。

はたして、そこには、直立不動の姿勢で並び立つ
彼女の舎弟達、というより、彼女の親衛隊がいた。

かつては、フェイレンの影で、彼女に敵対する者達と
秘密裏に戦ってた彼らだが、組織での実権を握るにいたり
彼女の親衛隊であることを、隠さなくなっていた。

「フェイレンさん。 お疲れ様です」
「お迎えご苦労。 様子はどう?」
「はい。 お陰様で、この街は今夜も平穏を保ってます。 対立する組織はほぼ壊滅してますし
もう、この街で、敵はいないものと存じます」
「ふ~ん。 ま、平和なのはいいことね」
「いつもの見回りにゆくので?」
「ええ、弱きを助け、強きをくじくのが我らの使命。 敵がいようといまいとやることに変わりはないわ」
「はっ!」

今夜もいつもと変わらぬ見回り。
舎弟の言う通り、この街は、随分暮らしやすくなった。


せいぜい、酔っぱらいの喧嘩ぐらいが起きる事件だろう、と
そう思って舎弟を連れて見回りに出かけた彼女だが
しばらくして、ふと、近くに闘気を纏った視線を感じた。

舎弟はまだ気づいてないようだが、めざとく、その視線の在処を見定めると
一喝した。

「誰!? 目的があるのなら出てきなさい!!」

路地に立つ木の陰にいた者は、少し驚いた様子だったが
逃げるでもなく、堂々と姿を現した。

「失礼。 私はミンレイと申す者。 フェイレン殿に頼みがあってきた」
「頼み?」

聞き返しながら、ミンレイという名に聞き覚えがあったのを思い出す。

「フェイレン殿と、槍で一騎打ちをさせて頂きたい」
「?!」

フェイレンは驚いた。

彼女が強者であり、槍使いであることは
この街で広く知られてることだ。

勿論、目の前の女は、それを知ったうえで
「槍」で、自分に勝負を挑んできた、という事実と
そして、記憶にあるミンレイは、確か武術の才がない落ちこぼれという評判だったことから
そんなミンレイが、自分の得意とする槍術での勝負を挑んできたことに
素直に、驚いたのである。

「わたしが、槍使いと知った上での申し出ね?」
「その通りだ」

驚きの後に来たのは、ちょっとした好奇心。
そして、槍での勝負から逃げるわけにはいかないという自負だった。

「いいわ。 相手になってあげる。 得物は持ってるわね?」
「勿論。 貴女の槍も持ってきている」

そう言うや否や、ひょいと槍を放り投げてきた。
反射的に槍を掴み、そしてまたも驚いた。

それは、道場で、もっとも慣れ親しんだ
自分の槍に他ならなかった。

「……」
「私の持ってきた槍が不服なら、別の槍でも構わないが?」
「いいえ。 これでいいわ。 ありがと。 まさか、また持つことがあるとは夢にも思わなかったわ」

久しぶりの自分の槍を振ってみて、感触を味わいながら
かつての動きを確かめる。

そして、向き合った両者の視線が交差する…。

「では、尋常に…」
「いざ、勝負!」

――ふってわいたこの勝負の持つ意味を、またフェイレンは知る由もなかった…。

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