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- 功夫 -

 入門から一ヶ月、ミンレイの修行は続いていた。

 「はいはい、もっと腰を入れて、重心がぶれないようにね~」
 「ハイッ!  ヤッ! ハッ! アッ…イタッ!!」

 次々と繰り出されるミンレイの拳を
バシッバシッと受け止めつつ、甘い拳打は
容赦なくはたき落とし、その時、重心がぶれたら
追撃で、おでこに裏拳を食らわせるリンマオ。

 手加減はしてるようだが、これが、かなり痛い。

 少し涙目になりながらも
拳撃を止めることはない。

 ミンレイの拳を全て捌きながら
ふむ、根性はなかなか、などと
リンマオは思う。

 そして、一日の稽古が終わる。

 「ありがとうございました!」

 弟弟子達が、それぞれ、姉弟子に挨拶して
宿舎に帰っていくなか、リンマオは
ちょっと、気になったことがあったのでミンレイを呼び止める。

 「はい、なんでしょう」
 「あのさ、ちょっと気になったんだけど、あなた
 目上の人と同年以下の人に対する話し方が違うよね?」
 「ちょっと気になったので、理由を教えてほしいんだけど」

 そう、ミンレイは、目上の者に対しては普通に礼儀正しく話すのだが
同年代以下の人間に対しては、男言葉、というより
妙な話し方になるのである。

 そのことで、他の弟子からからかわれることがままあって
それを見たリンマオは、ちょっと気になったのである。

 「見ておられましたか。 恥ずかしいお話ですが…」

 と、ミンレイはわけを話し始めた。


 なんでも、ここに来る前、修行に行き詰ってどうしようもなくなったときに
ふと、尊敬していた父親の真似を始めたというのである。

 自分より強い人の真似をすれば、自分も強くなれるのではないかという
子供ながらの考えからだったのだが、それが癖になってしまったそうだ。

 「でも、目上の人に対しては、普通に話せてるよね? それはどうしてなの?」
 「一度、父の客人の前でも、そういう話し方になったときがありまして」
 「その時、父にこっぴどく叱られ、それで、目上の方には
 以後、ちゃんと話すように気をつけるようになりました」
 「なるほどね~」
 「やっぱり、この話し方、なおしたほうがよいでしょうか?」
 「うん? 別にいいんじゃない? 一種の模倣でしょう?
模倣は武術の基本だしね~」
 「目上の人に対する礼儀を守る限り、問題はないだろうし
それはそれで、ミンレイの個性だしね」
 「…個性なんて言って頂けたのは、初めてです。 ありがとうございます」



 ―半年がたった。

 基礎を一通りやりなおし、いよいよ本格的に
修行が始まる。

 「半年、見てきたけど、どうやら君の課題は気の練り方みたいだね~」
 「気の練り方ですか」
 「そう。 ミンレイ、気とは何?」
 「はい。 気とは、肉体から生成される力の一種です」
 「その通り。 武術において、気の発見は革命に等しくそれまでの概念を覆すことになった」
 「特に、私達女性の武術家にとっては福音だった。 
 何せそれまでは、女性は男性には勝てないとされていたのが
 気の生成量と練り方次第では、女性でも男性を真正面から打ち倒すことが不可能ではなくなった」
 「故に、気の操作法は、武術の中でも特に重要とされているわけ」
 「で、見たところ、ミンレイは気の生成が上手くいってないようなのよね~」
 「なので、今後の方針としては、気の練り方を中心にやってもらおうと思うの」
 「はい、わかりました。 よろしくお願いします」

 「じゃ、そこに立って」
 「はい」

 リンマオは手のひらの指先をミンレイの額に当てると
気を練り始める。

 「口で言うより体感した方が早いわ。 はぁぁぁあ!」

 言うが早いか、リンマオは気の生成と気の流れを
ミンレイに、直接体験させる。

 それは、目に見えない力の流れ。
熱量といってもよい。

 ミンレイは、あまりの力の流れに
驚き、咄嗟に、後ろに下がってしまう。

 しかし、離れた後も、額を通して自分の体に流れ込んだ
力の奔流に、翻弄されていた。

 「こ、これが、本物の気の力」
 「まあ、他人の気は異物みたいなものだから、自分のモノにはできないけど
 それでも、よく練られた気がどんなものか、体験することで気に対する理解も深まるでしょう、多分」
 「…多分?」
 「細かいことを気にしちゃいけません」

 この日から、本格的な「武術」の修行が始まった。



 ――そして、一年がたった。

 懸命に修行を続けるミンレイだったが、残念なことに
まだまだ他の弟子に追いつけていない。

 同年代の弟子の中には、そんなミンレイを落ちこぼれ呼ばわりするものも
いるほどである。


 しかし、姉弟子の見方は違っていた。

 なるほど、確かに、ミンレイの成長スピードは他の弟子達よりも
遅めといえる。

 しかし、少しずつでも成長していることと、成長してないことには
天と地の差がある。


 何より、ミンレイには、同年代の弟子達にはない美点があった。

 一つ、ミンレイは姉弟子のやり方ににまったく不満をもらすことがなかった。

 たまに、弟子の中に真面目に取り組まないものがいると
連帯責任で、修行項目を増やすことがままあり
根性論者なところがある、リンマオだが
ミンレイは、まだ入門して一年しかたってないにも関わらず
一度も不満をもらすこともなく、ただ黙々と課題をこなすことに集中していたのである。


 二つ、目上だけではなく、目下に対しても教えを乞うときは頭を下げることができた。

 これは、他の弟子にはないミンレイの特徴だった。
 自分よりも年下の者に対しても、学ぶものがあると思ったら
ミンレイは頭を下げて教えを乞うのである。

 目上に対しても、目下にたいしても、彼女は礼を失することがなかった。

 同年代の弟子の一部からは、落ちこぼれ扱いされもするミンレイだが
上記のことと、面倒見の良さから、年下の者には
好かれることが多かった。

 大袈裟かもしれないが、彼女には将の才があるのかもしれない、と
リンマオは思うこともあった。


 三つ、これが一番重要なことだが、ミンレイには努力の才がある。

 コツを掴むのが遅めで、それ故に、なかなか皆に追いつけないでいるミンレイだが
人一倍、努力することができ、修行が終わった後も
自主練を怠ることはなかった。

 また、わからないことがあれば、すぐに姉弟子や他の弟子に聞く事を躊躇わず
わからないままに、適当にこなすということがなかった。

 これは、フェイレンという高い目標に追いつくことを目的としているせいもあるのかもしれない。


 等々、美点のあるこの弟子を、リンマオは他の弟子の手前
贔屓することはしなかったが、内心では評価していたのである。


 しかし、ミンレイは、落ちこぼれ扱いされてることも
自分が未だに、皆に追いつけないでいることも自覚し
顔にはなるべく出さないよう努力しながらも、心の中では落ち込んでいた。


 ある日の、修業が終わった夕方。
 ミンレイは、自主練をしていた姉弟子のリンマオに
相談を持ちかけた。

 「自分には武術の才能がないのでしょうか?」
 「武術の才能ねぇ~。 それって、ひょっとして落ちこぼれとか言われてることを気にしてなの?」
 「はい」

 ミンレイは力なく、返事をする。

 「入門してから一年しかたってないのに、才能あるかどうかなんてわからないって。 でも、そうだな…」
 「実は、あたしも、入門したての頃は落ちこぼれなんて言われてた時期があるのよね~」
 「リンマオさんがですか!?」
 「うん、ここに来る前、地元の町の道場で同年代では一番になってね。 
 推薦してもらって、ここに来たのだけど
 最初の頃はみんなについていけなくて、さすがにへこんだわ」
 「そんなことが…」
 「で、そんな自分に落ちこぼれなんて言う奴もいて悔しくて、悔しくてさ。 
 ある日、半年で、あいつらを追い越してやろうと決意して猛特訓よ。 
 そして、今じゃ、師範代候補の一人。 あたしを落ちこぼれと言うやつはいなくなったわ」
 「凄い! …私も、そうなれるでしょうか?」
 「さあ? 自分を信じれない奴は何をやっても無理なんじゃない?」
 「……」
 「そもそも、君が目指してるのは、そんな奴らじゃないでしょ? フェイレンじゃなかったの?」
 「はい、そうです」
 「なら、こんなところで、へこたれてる場合じゃないって。 フェイレンは、今この瞬間も強くなっていってるんだよ?」

 また、無言になるミンレイ。
 俯き加減だが、握った拳に力が入る。

 「初心忘れるべからず。 あなたの目標はまだ生きている? ここで終わりにする?」
 「…いえ、私が間違ってました。 彼女を目指して、これからも頑張りたいと思います」
 「うん、いい表情ね。 他にも弟子がいるから、あなただけを贔屓にするわけにはいかないけど
 合同修行の終わった後の、自主練のときなら、もうちょっとだけミンレイの修行に付き合ってあげる」
 「?! ありがとうございます! どうぞ、よろしくお願いします!」


 ここからの、ミンレイの成長ぶりはめざましいものがあった。

 良い師に巡り合えたのもあろうが、三ヶ月を過ぎる頃には
皆に追いつき、もう一年が過ぎる頃には、リンマオの弟弟子の中で
一番になっていたのである。

 全てにおいて、順調に進んでるかに思えたミンレイであったが
青天の霹靂は、突然、訪れる。


 ――ミンレイの憧れの人、フェイレンが家出をしたのである。

【後書き(もどき)】

あまりにも長くなってしまった病気を治すのを
一旦、諦め、とにかく書いてみることにしました。

病気になる前の全盛期にはとても及ばないと思いますが
多少、気持ちが塞がってようと、心のあたりが少し重かろうと
この物語を書かねばならない、と、とある出来事から
思いなおしまして、日付を24日に設定して
逃げ道塞いで、少しだけ頑張ってみました。

いや、そうはいいながら、途中で横道にそれたり
逃げ出したくなったりと、紆余曲折ありましたが
覚悟を決め(諦めたとも言うw) パソコンの前に座って
書いてみたら、思いのほか、長い文章が書けて
ちょっと驚きました。

この日の為に、いろいろイメージを湧かせようと努力してみてはいたんですが
どちらかというと、後の方の章ばかり、イメージが膨らんでしまって
第三章が上手くイメージが出来てなかっただけに、意外といえば意外でした。

これも、天の助け。
感謝の念を捧げ、日々を生きていこうと思います。

さて、後書きです。

『三賢者物語 物語前夜外伝 ~ミンレイとフェイレン~』をお読み下さってる方で
『フェイレン物語前夜』もお読み下さってる方は、この話でのフェイレンとミンレイを見て
おや? と思ったでしょう。

その、おや? に対する、解答が今回
ちょびっとだけ入ってます。
(ミンレイだけですけど)

フェイレンに関しては、次章で明らかにされますので
今、しばらく、お待ち下さい。

また、本文の話ですが、ここは修行パートです。

ジャンプなんかで、よくある修行パート。
なんかで、修行パートは不評とか書いてあった気がしますが
個人的には、好きです修行パート(爆)

フェイレン物語前夜では、登場時点で既に達人であるミンレイも
ここでは、まだ初々しい姿を見せてくれています。

基本、ミンレイの成長を追っていく形になるのですが
次章では、フェイレンのパートに入る予定です。

はからずも、マルチサイト。
「EVE brust error」を意識したわけではありませんけど。
(などと、好きな作品の宣伝をしてみるw)

フェイレンは何故家出をすることになったのか? について
書く予定でおります。

体調の面もあり、遅筆でなかなか進みまない三賢者物語シリーズですが
命ある限り、諦めずに、完結を目指して
出来る限り、努力する所存です。

どうか、これからも、『三賢者物語企画』
どうぞ、よろしくお願いします。


T×2



【追記】

後書き(もどき)に書くのを忘れてましたが
フェイレン物語前夜序盤で、フェイレンが男達を圧倒するのは
「気」の存在があったから、という裏設定が存在していて
今回、その「気」について、本文でふれることになりました。

以前、何かで書きましたが、肉体から生成されるのが「気」で
魂から生成されるのが「魔力」という設定が
三賢者物語シリーズには、あったりします。
{2014/07/25付}


【更に追記】

本文と、追記の一部を修正&追記しました。
(2014/07/25付)

本文を修正してみました。
(2014/08/02付)

本文を、更に小修正してみました。
(2014/08/02付)

本文に、追記&修正を加えました。
(2014/08/23付)

本文の一部を、修正&追記しました。
(2014/10/29付)

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