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- 家出 -


 ロンタオで四代続く武術の名門の主、フェイエンには悩みがあった。


 彼の妻、フェイランとの間に
自らの家門を継ぐべき、後継者が生まれないことである。

 不妊に効くとされる、あらゆる漢方薬を試してきたが
効果があるような兆候はない。


 悩みに悩んだ彼は妻と共に、易経の名人(老婆)とされる人物を尋ね
跡継ぎが生まれるのか否かを問うた。


 老婆は言う。
 これより一年の間に、子供が生まれるであろう、と。

 彼はまた問う。
 その子は、男子か否か?

 残念ながら、女子であると老婆が答えると
フェイエンは大層落ち込んだ様子を見せ
フェイランは、そんな夫を見て、辛そうな表情を見せた。

 しばらくして、フェイエンは更に問う。

 その子が生まれてから、また子を授かることはあるのか? と。

 老婆は簡潔に、否、とだけ答えるのみであった。


 その後、しばらく、老婆が言っていたように妻は妊娠をし
無事、生まれた子供は、女の子であった。


 その事実を受けてフェイエンは、男子に継がせることを諦め
娘、フェイレンを正式な跡継ぎとすることを決めた。

 近年、女性が家督を継ぐことも、まれにではあるがあるような世の中になってきたとはいえ
まだまだ、家を継ぐべきは男子という風潮が強いロンタオにあって
フェイエンも男子を望んでいたのであるが、これ以上、子に恵まれないとなればやむなし
という判断であった。


 そうして跡継ぎとなったフェイレンは、物心つく頃から
厳しい修行を課せられることとなった。

 厳しすぎると思える修行に、時に泣くこともままあったが
親の愛に飢えてのことであろうか、なんとか期待に応えようとし
子供なりに、フェイレンは日々頑張って成長していった。


 幸か不幸か、彼女には類稀なる武術の才があった。

 十二才になるころには、同年代で並ぶものはいず
特に、槍に秀でていて、兄弟子、姉弟子の中でも
槍術で彼女を負かすことのできる者は
あまりいない程であった。

 兄弟子・姉弟子は、口々に、後生畏るべしと彼女の才を称え
武術の才に愛された子供だと評した。

 また武術の才能だけでなく、容姿端麗、人柄の点でも出来た子供で礼儀正しく
目上の者に一目置かれ、目下の者には慕われるフェイレンは
この道場どころか、街の人気者であった。

 それもこれも、全ては、父に自分を認めて貰う為の
彼女なりのいじらしい努力の結果、得たモノだった。


 しかし、彼女の父、フェイエンはそんな娘を褒めることを一切しなかった。

 そればかりか、同年代以下の門下生との交流を禁じ
遊びに興ずることをよしとせず、ひたすら精進することを
娘に求め続けた。

 親の期待に応え、なんとか優しい言葉の一つでもかけて貰えることを心の支えに
頑張り続けていたフェイレンであったが、父のその変わらぬ態度に
心が折れそうになってきていた。


 そんなある日。 

 フェイレンはある壁に突き当たった。

 それまで、血の滲むような努力と才能で困難な修行を乗り越えてきた
彼女にとって、初めての経験であった。

 その困難にあって、父に助言を求めたフェイレンであったが
父はただ一言、ひたすら精進すべし、とだけ彼女に告げた。

 それでも娘は、父の期待に応えようと
修行を更に増やし、肉体と精神を酷使し続けたが
無理が祟って、病を患ってしまう。


 フェイレンは、もう限界だったのだ。

 しかし、熱に浮かされ、意識が朦朧としていた彼女の耳に
残酷な言葉が届いてしまう。

 修行を減らして休ませてはどうかと進言した母に対し
父は、「この壁を自力で乗り越える力なき者に、我が家門を継ぐ資格はない」と告げたのである。


 母が看病を終え、父と去っていったあと
一人、フェイレンは、声を出さずに涙を流すのだった。


 しばらく日が経ち、彼女は病状から回復したが
体は治っても、傷ついた心は彼女を苛み続けた。

 修行に身が乗らず、ますます苦しみだけが増していくなか
彼女は生まれて初めて、家出をした。

 家出といっても、親によって制限を受けていた彼女の知り合いは限られる。

 多少、親しくなっていた一人の姉弟子の門を叩き
どうか、しばらくの間、ここに居させてくれるよう
彼女に、フェイレンは頭を下げてお願いした。

 姉弟子は最初困惑し、師に内緒でかくまうことはできないと、フェイレンを説得しようとしたが
どうしてもここにいさせてくれと固持する彼女のただならぬ雰囲気を感じ取って
それならば、必ず一月以内に師のところに戻ることを条件として
彼女を泊めることに、同意するのだった。



 それから、二週間程を、フェイレンはほどんど何もせず過ごした。


 最初の数日は、疲れからか、ひたすら寝続けた。

 一週間程で、ようやく、外に興味が向いたようだが
気力がまだ回復してないとみえて、椅子に座って
窓から外を、ただ眺めながらボーっとしていた。

 生気に乏しい彼女を気遣って、姉弟子は
いろいろと話をしたが、本人は
あまり気乗りがしない様子だった。


 そんな彼女だったが、三週間もすると、ようやく少し生きる力が回復してきたのか
近所を散歩したり、姉弟子の話に相槌を打ったり、自分の方から話をすることも
あるようになってきていた。


 少しずつではあるが、生きる気力を取り戻しつつあったフェイレンに
とんでもない知らせが届く。


 父がフェイレンを破門とし、従兄弟で兄弟子のフェイヤンを
後継者とすると発表したのである。


 それを、姉弟子から伝え聞いたフェイレンは
深い絶望にとらわれた。

 家出をしたのは、心の何処かで、親が自分を捜しに来てくれると
淡い期待をしていたからだった。

 しかし、その期待は、最悪の形で裏切られた。

 門は閉ざされたのである。


 ――― 彼女に救いはあるのだろうか? 【後書きもどき】

三賢者物語シリーズを読んで下さり
ありがとうございます。

いや~、なかなか、書く気力が回復しなくて
難儀しましたが、ちょっとしたきっかけがあったので
一生懸命に書いてみようと思って、なんとか
第四章を書くことができました。

と、いいつつ、実は話が長くなって
書き続ける気力が持たなくて、切りのいいところで
一旦区切りを入れることにしての四章です。

今回、書こうとしたものは、五章とあわせてのものになります。

フェイレンの今回の家出が、どういった結果に至るのか
それは、次回、明らかになります。

また皆様と、次章でお会いできる日を楽しみにしてます♪

ではでは。


【追記】

タイトルの一部を修正しました。
(2014/10/28付)

「後書きもどき」を、追記致しました。
(2014/10/28付)

本文の一部を、修正&追記しました。
(2014/10/28付)

本文を、修正&追記しました。
(2014/10/28付)

本文と【追記】の一部を、修正&追記しました。
(2014/10/28付)

この記事に、拍手クリックを頂きました。
拍手クリック、どうも、ありがとうございます。
(2014/10/29付)

テーマ : ショートショート - ジャンル : 小説・文学

 

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