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- 宿 -


 繁华街を歩いて、宿を見つけたフェイレンは
中に入ると、こう告げた。

 「店主。 宿をとりたいのですが、これで足りるでしょうか?」

 宿屋の店主は、財布ごとお金を渡されて面食らった顔をしていたが
財布を開き、お金を数えて…。

 「嬢ちゃん、食事はいるかい?」
 「え? あ、はい。 お願いします」
 「4日分ってところか。 嬢ちゃん、老婆心ながら言っておくが
 財布ごと出すのは、いただけねぇ。 気をつけな」
 「す、すみません」
 「こっちの部屋だ。 一人部屋で、少し狭いが構わんのだろう?」
 「はい。 泊まれれば大丈夫です」

 案内された部屋は、確かに少し狭く寝床も長年使ってくたびれた感じではあったが
布団や枕は、それなりに綺麗に洗っているようだ。

 「食事は、朝と晩にそれぞれ用意しよう。 ほしければ厨房にこい」
 「わかりました。 あの厨房はどちらで?」
 「宿の入り口から、まっすぐ伸びた通路を端までいって右だ」
 「教えて頂き、ありがとうございます」
 「今日はもう遅いから、さっさと寝ろ。 じゃあな」
 「はい。 おやすみなさい」

 自分で宿をとるどころか、お金の使い方もよくわからないほど
武術一辺倒の人生を歩んだため、フェイレンは世間知らずな
一面があったが、宿の店主はぶっきらぼうながら
そうわるい人でもないようで、小娘に見えるフェイレンの事情を
聞くこともなく、あっさりと客として泊めることにしたのは
彼女にとっては、幸運なことであった。

 (なんとか、宿は取れたみたいだけど、これからどうしよう。 四日分とか言ってたけど
その後どうすればいいんだろう…)

 今にして、姉弟子の家を出たのは、考えなし過ぎたかな~なんて思ったりもして
しばらく、自分の行く末についてあれこれ悩んでいたが、やがて疲れが出たようで
気がついたら、彼女は寝ていた。


 ―――翌朝

 目に日差しを感じ、耳に小鳥の囀りを聞いたフェイレンは
うっすらと目を開けながら、朝が来たことを実感した。

 寝起きはそれ程、強くないフェイレンは
見慣れない部屋を見て、ここ、どこだっけ? などと
寝ぼけ眼で見渡してたが、やがて目が覚めて
ああ、そういえば、宿を取ったんだっけ? と思い出し
ついでに、破門されて街を彷徨ったことまで記憶が蘇って
暗澹たる気持ちになり、思わず、枕に顔を押しつけ俯せたところで…。

 コンコン、と、扉が叩かれた。

 「…は、はい。 どちらさまでしょうか?」
 「あ~ん、どちらさまでしょうか? だとぉ~? 何を寝ぼけてやがる
 早く来ね~と、お前の朝食はねぇぞ!」
 「え、ええ!? すみません、すぐ行きます」

 あまりに慌てたので、危うく下着姿で出るところだったが
すぐに気付き、慌てながら服を着て、扉を開けた。

 「こっちだ」
 「はい」

 店主が連れてきたのは、昨日言っていた厨房だった。
見ると、何人か並んでいる。

 「うちは、飯はこんな感じで、自分の分を受け取るようになってる
寝ぼけて遅刻しても、新たに作ったりはしねぇから、気をつけな」
 「は、はい。 すみません」

 盆が手渡されて、どうやら、この上に皿を載っけて
受け取るらしい。

 前に、父と泊まったときは、宿屋の婦人が食事を持ってきていたし
家でも、使用人がご飯を用意して持ってくるので
このような形での食事は、少し新鮮に感じた。

 その後は、とくに何も言わず、店主はどっかへ行ってしまったので
貰うモノを貰ってから、自室に戻り食事をとることにした。

 正直、味はそこまでよくはなかったが、昨日の夜から何も食べてない
彼女にとっては、十分に感じた。

 一通り食事をとって、一息つくと
ちょっとだけ幸せな感じがした。

 こんな状況でも、おなかが満たされれば
少しでも幸せな気持ちになれるとは、人間とは案外
単純な生き物なのかも、などと、彼女は思った。


 さて、食事はとったものの、この先どうすればいいのか
まったく当てがない。

 破門されてしまった以上、戻ったところで
追い返されるだろうと、あの厳格な父を想像して思った。

 母も、基本的には、父の意向に従う女性なので
自分が、家に戻れることはないだろうとの結論に達したとき
彼女の瞳から、一筋の涙が流れた。


 ―― 一人で生きていくしかない。

 しかし、武術だけの人生を歩んできた彼女には
どうすれば、一人で生きていけるようになれるのかが
わからなかった。

窓を開け、流れる雲を見、行き交う人を見ながら
フェイレンは、自分はこの先、いったいどうすればいいのかと
答えが見つからない問いを繰り返した。 【後書きもどき】

前回、更新から、危うく一年になりそうになったことに
書き始めてから、気付いて、少しだけ暗澹たる気持ちになりました
T×2です。

今回は、書くまでが大変で、苦痛がありましたが
書き始めると、なんとか、少し苦しい程度に収まってくれて(頓服を二倍飲んだおかげかも)
とりあえず、ちょこっと書けました。

前回と同じく、ほんとは、もう少し
これの倍ぐらい書いて、一章になるんですが
今の自分だと、ちょっときついので
とりあえず、この辺で筆をおいてみます。

その代わりと言ってはなんですが
今月末までに、最低でももう一本書こうと
思ってます。

さて、本文の内容ですが、武術一辺倒の人生を歩んだが故に
世間知らずなフェイレンと、なんか事情がありそうだが
あえて聞かず、ぶっきらぼうながら、どこか優しさらしきものも感じる店主。

不幸だったフェイレンに、ほんのちょっぴり
いい出会いがあったのも、合縁奇縁とでもいうべきでしょうか。

今のところ、お先真っ暗というか、どう生きていけばいいかわからない少女のフェイレンは
この先、どうなるんでしょうか?

待て、次号!


【追記】

本文の一部を、修正&追記しました。
(2016/03/10付)

この記事に、拍手クリックを頂きました。
拍手クリック、どうも、ありがとうございます。
(2016/03/10付)

更に、本文の一部を修正しました。
(2016/03/10付)

新たに、この記事に、拍手クリックを頂きました。
拍手クリック、感謝致します。
(2016/03/10付)

更に、新たに、この記事に拍手クリックを頂きました。
拍手クリック、有り難く存じます。
(2016/03/11付)

追記の一部の日付の間違いを訂正しました。
(2016/03/12付)

テーマ : ショート・ストーリー - ジャンル : 小説・文学

 

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