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- 用心棒 -

あれより、一日が過ぎた。

今日も、朝食後、フェイレンは何をするでもなく
窓からの景色を眺めるだけだった。

まだ少し幼い彼女には、これから先、どうすればいいのかが
わからず、ただ時が過ぎるのに身を任せるしかなかった。

――コンコン。

「はい」

フェイレンの返事を聞くと、扉が開き、宿屋の店主が入ってきて
一喝した。

「こんな良い天気に、何を一日中部屋に籠もってやがる! やることがないなら
散歩にでも行ってきやがれ!!」
「は、はい!!」

およそ宿屋の主人とは思えない発言だったが、びっくりしたフェイレンは
慌てて部屋の外に飛び出していった。

「…私って嫌われてるのかな?」

などと、店主の行動の意味を考えたりもするが
人生経験の少ない彼女には、イマイチその真意を知ることができてなかった。

さて、思わず飛び出てきたものの、店主の言うとおり
外は良い天気で、ときより吹く風が心地よかった。

空を見上げると、青く晴れ渡り、わずかながらの雲がゆっくりと動いてるように見え
塞ぎ込みがちだった彼女の心が、不思議と、少しだけ晴れる気がした。

とはいえ、彼女の抱える問題は何一つ解決したわけではない。
宿屋に泊まれるのも、あと二日。

先のことを考えて、まだ悩み始めた彼女の耳に
粗野な怒鳴り声が聞こえてきた。

「あ! いた、いたあいつです!! あのガキです!」
「ん~? お前こんなやつにやられたってのかぁ~?」
「いえ、それが、武術をやってるようで滅法強いんでさ~」

などと、武器を持った男達がフェイレンを見て、何事か話ている。
よく見れば、その中の一人には見覚えがあった。

あの夜、財布を置いて、逃げ出した男だ。

「ふ~ん、なるほど、武術をかじってるのか」
「へ、どうせ、実戦経験のない子供だろう? 兄貴は元兵士だぜ」
「へへ…、大人の怖さを思い知らせて下さい」

どうやら、この男、フェイレンに復讐する為に
腕の立つゴロツキを雇ったらしい。

確かに、槍を持った一人の男は
雰囲気が違っていた。

フェイレンは武術家の一人娘なだけあって
いろんな相手と、手合わせしたことがある。

その中には、当然、兵士経験者もいたのだが
なるほど、彼は戦場を経験したものの気風を持っていた。

(…武術をやっている、というわけではないかな? でも、元兵士っていうなら
確かに、やっかいな相手だ)

「…私に何かご用ですか?」
「ご用ですかぁ~? じゃねぇよ! あんときの恨みは忘れてねぇんだよこっちはよぉ~!」
「それで、強い人を連れてきた…という訳ですか。 ほんとに情けない人ですね、貴方は」
「な、なんだとぉ~!」
「まあ、待て。 なるほど、確かに小生意気な奴だ。 
勉強の為にも、少し痛い目にあわねぇといけねぇみたいだな~?」
「へへ、うちの兄貴はいくつもの戦場を生き延びてきた強者だぜ? 
土下座して許しを乞うべきなんじゃねぇか? お嬢ちゃん」
「……」

虎の威を借る狐、とはよく言ったものだ。
元兵士の男より、周りの人間の方が口数が多い。

(槍を持った元兵士に、青竜刀を持った二人。 確かに、手強い相手…)

そう思いながらも、不思議とフェイレンに恐怖はなかった。
むしろ、危機を迎えて胸の内から沸きだしてきた闘志に、フェイレン自身も不思議な気持ちになった。

「…へぇ~? 武器を持った男を目の前にして、わずかながらでも闘気が沸くとは
てめぇ、少しはやるようだな…」

元兵士の男はすぅっと目を細めると、槍を構えた。

「兄貴! こんなガキ、兄貴が出るまでもないですよ! 俺が少しばかり脅かしてやりまさ~」

フェイレンと元兵士の間に緊張が走ってることに気がつかない隣の男が
青竜刀を振りかざして、前に出てきた。

「へへ、女に切りつけるのは久しぶりだ。 いい悲鳴を聞かせてくれよぉ~?」
「……」

そう言うや、青竜刀で切りつけてきた男を
構えもとらずにフェイレンは避けて見せ
その流れを生かして、掌底を腹に叩き込む。

「ぐっ!? けほっ。 こ、こいつ?」

今の一撃で落ちないとは、この男も弱くはない。
兵士という感じではないが、おそらく、喧嘩慣れしてるのだろう。

そう見たフェイレンは、続けざまに怯んでる男に攻撃を加えようと接近する。
それを青竜刀を振り回して、牽制しようとする男だったが
その下をかいくぐられ、気合いのこもった蹴りを腹に食らってしまう。

「ぐ、あ」

うめいて倒れ込む男を、しかしフェイレンはもう見ていない。
元兵士の男がゆっくりと前に進んできたからである。

「やるじゃねぇか。 俺はもうお前を子供とは思わない。 覚悟しろ」

低い声で威圧しつつ、槍の切っ先をフェイレンに向けた。

(この男相手に徒手空拳では不利。 …この青竜刀を使うか)

そう思ったフェイレンは、倒れ伏している男から青竜刀を奪い取った。

彼女の得意な武器は槍だったが、武術家の跡継ぎだったフェイレンは
一通りの武器にも精通している。

女性向けの武器ではない青竜刀とはいえ
徒手空拳で、槍を相手にするよりは
遙かにマシといえた。

「…いくぞ!」
「……」

殺気をはらみながら突っ込んでくる槍の穂先を
青竜刀で迎撃するフェイレン。

だが、刀に対する槍の優位性はそれぐらいでは揺らがない。
弾かれた瞬間、切っ先を翻して鋭い突きが襲いかかってくる。

先ほどの男のように、相手を嘗めてかかったりはまったくしていない。
殺す気で突き出される高速の槍突きを
しかし、冷静に躱し、いなし、攻撃さえ加えてみせる。

「ちっ!」

手強いと見た元兵士の男は、突き主体の攻撃から
払いを主体にした、打撃に切り替えてきた。

それを見てとったフェイレンは、もの凄い勢いで後ろに身をひく。
引いたフェイレンを追うでもなく、男はフェイレンを睨み付けていた。

槍の優位性は、迎撃にこそ更に発揮される。
後の先に徹している男に、油断は見受けられない。

距離をとったことで一息ついたフェイレンは
呼吸を整え、気を乱さぬよう努める。

兵士経験のある武芸者ともやりあったことのあるフェイレンだが
さすがに、本気で殺しにかかってくる男を相手にするのは初めてだ。

緊張に身が少し固くなっているのを自覚しながらも
父に徹底的に鍛えられた精神が、平常心を保たせる。

後の先に徹してる男は、自分から距離を縮めようとはしない。
かといって、背を向ければ、容赦なく槍に貫かれるだろう。

不利を承知で、自ら攻撃をしかけるしかフェイレンに生き延びる術はない。

覚悟を決めた彼女は、青竜刀を構え直して
攻撃の瞬間を待つ。

二人の間に流れる必殺の念に、それを見ていた男は固唾をのんで見守るしかできない。

「…!?」

ほんのわずかの刹那、元兵士の気が乱れた隙をフェイレンは見逃さなかった。
豹もかくや、という早さで踏み込んできた彼女に、わずかに遅れて迎撃したその切っ先を
首をわずかに動かして躱したフェイレンは、槍の太刀打ちを左手で掴み動きを止めて
腹に払いを見舞った。

「くっ…!?」

敵もさるもの、とっさに槍を放して身を躱すも
躱しきれずに腹部に切りつけられ、血をぼたぼた流していた。

「ま、まいった。 俺の負けだ…」
「……」

負けを認めた男を、しかし、フェイレンは油断のない眼差しで見つめている。

「え!? そ、そんな、旦那! 嘘でしょう!! こ、こんな小娘に?!」
「嘘じゃねぇ。 この女、只者じゃねぇ。 武器なしで戦える相手じゃねぇんだよ」
「……」

そう言うと、男はフェイレンに背を向け、去っていった。
その場に、取り残されていた男にフェイレンの視線が移る。

「ひっ!?」

すくみあがった男は、持ってた青竜刀を投げ出し
その場を逃げていった。

「…ふう」

ようやく緊張をといたフェイレンは、青竜刀を捨て
槍に持ちかえた。

やはり、槍の方が手になじむ。

今回は引いたようだが、まだあのような手合いが来るともかぎらない。
この槍は貰っておこうとしたフェイレンに、拍手喝采が浴びせられた。

びっくりして周りを見たフェイレンは、自分から離れたところで
のぞき見ていた群衆に気がついた。

「すげぇ! 嬢ちゃん、すげぇよ!!」
「あのゴロツキ共を返り討ちにしてしまうとは、恐れ入ったぜ!」
「とても、ただの女の子だとは思えなかったわ」

口々に勝手なことを言う群衆が、羨望の眼差しを向けてきたことに
なぜか恥ずかしさを覚えた彼女は、慌てて、その場を去って行った…。


――宿。

あの、生まれて初めて、命を賭けた戦いを経験して一辰刻程が過ぎていた。
横になって、あの戦いを思い返すと、よく勝てたな、と思う。

運良く青竜刀を持って相対できたおかげで退けられたが
徒手空拳だったら、正直、勝てたかどうか怪しい。

危機に際して、恐怖よりも闘志が沸いたことも意外だった。

武術に励んできたとはいえ、実戦経験のない子供である自分が
初めての命のやり取りで、普段とそれ程変わらない動きができたのは
自分でも驚きであった。

それが、あの厳しい父が施した鍛錬によるものである、ということは
彼女の気持ちを複雑にしていた。

自分にとって、武術とはなんだったのか?

ひたすら、父の期待に応える為に、修練を重ねてたときには思わなかった
自分における武術というものが持つ意味を、彼女は初めて考えていた…。


――翌朝。

朝食をとって、一息ついた彼女は
また、宿屋の主人にどなされないよう
宿の入り口から外にでた。

そこで予想外の事態に遭遇した。

宿屋の周りを男達が囲んでいる。
その中には、見覚えのある顔もあった。

あの元兵士とその連れの男である。

また復讐に来たのかと思い、槍を持ちに部屋に引き返そうとしたフェイレンに
真ん中にいた一人の男から、声がかかった。

「待ってくれ。 別に復讐にきたわけじゃない」

声に敵意が含まれてないことを感じ取ったが
しかし、これだけの人間に囲まれているのである。

警戒は解かずに、男達を見据えた。

「手下どもが世話になったようだな。 話は聞いたぜ。 あんたかなり強いらしいじゃねぇか?」
「……」

男が何を意図してるのか掴めなかったフェイレンは
ただじっと見据えている。

「どうだ? 俺たちの用心棒になってくれねぇか? 俺たちにはあんたみたいのが必要なんだ」
「な、何を…?」

まったく理解のし難いことを言い出した男に、当然のごとく疑問を挟む。

「強いとはいえ、子供に負けたなんて噂がたったら、俺たちの面目は丸つぶれだ。 
このままじゃやばいことになる。 ならむしろ、そんなあんたを雇って、力になって貰うしかないと思ってな…」
「言ってる意味がわかりません。 だいたいなんで、私が貴方たちに力を貸さねばならないんです?」
「フェイレン…だったか? あんたのこと、ちょっとは調べてあんだよ。 街一番の道場の跡継ぎだった娘。
武術の才に愛された子供。 その強さと美しさを称えるものは多かったと聞く。 
だが、今のあんたは家を追い出されて行く当てもない、家なき娘だそうじゃねぇか」
「な、なぜそれを!?」
「蛇の道は蛇ってな。 あんたは目立つ風貌をしてるから、わりと早く調べがついたぜ」
「この世界で生きていくには金が必要だ。 俺がその金をやるっていうんだ、悪い話じゃねぇはずだぜ?」
「冗談じゃありません! 貴方達のような悪人に協力することなんてできません!」
「…ふん。 まあ、世間知らずのあんたならそう言うと思ったぜ。 だから、別に返事を急がせるつもりはねぇよ。
だが、あんたが協力してくれるまで、何度でもくるからな」
「何度来ても私の意思は変わりません。 二度とこないで下さい」

にべもない返事に、しかし、それほど気を悪くした風でもない男達の頭の男は
手下を引き連れて去って行く。


――去って行く男達を見ながら、一人、フェイレンは言いしれぬ不安を覚え
立ちすくんでいた…。 【後書きもどき】

どうも、T×2です。
なんとか、予告通り、月末までに書けてよかったです。

これからは、最低でも月に一本のペースで
書いていきたいですが、体調次第ですね。

予定は未定(爆)

さて、本題ですが、先が見えないフェイレンに
新たな試練が訪れます。

一体、ゴロツキの頭目は何を考えてるのか?
そして、フェイレンの未来は?

まて、次号!


…ん? この間と同じ予告だって?
こまけぇこたぁいいんですよ!(逆ギレw)

いや、さすがに、回らない頭じゃ面白い見出しってのは
難しいんです(言い訳)

第五章から、今回の第七章までで一つの区切りというか
転換点に到達しました。

一応、『三賢者物語 物語前夜外伝 ~ミンレイとフェイレン~』というお話は
以前も書いた通り、最後まで頭の中ではできあがってるので
後は、書くだけなんですが、創作が一番心というか頭というか、に
負担がかかるんでなかなか容易に書けないんですよね。

おかげで、せっかく、読者を得る機会が持てたかもしれないのに
何ヶ月、何年も次を書くまでに時間がかかって
失望をされてしまってる気がするので
今年こそは、奮起して、歯を食いしばってでも
年内に完結する予定でおります。

その為にも、もし、このお話を読んで少しでも面白いと思って頂けたなら
応援を、どうぞ、よろしくお願いします!

あ、応援がなくても頑張って書きますんで
無理はしないで下さいね?

では、また、皆様に続きをお披露目できることを願いながら
今回は此にて、幕を下ろしますです。

再見!


P・S

このお話で、ところところ中国語が入ってるのは
中華風な世界観ですよ~という雰囲気作りのためです。

それなしで、世界観を表現できる文章力がほしいものですね…。

ではでは。


【追記】

本文の一部を、修正&追記しました。
(2016/03/31付)

この記事に、拍手クリックを頂きました。
拍手クリック、どうも、ありがとうございます。
(2016/04/02付)

新たに、この記事に、拍手クリックを頂きました。
拍手クリック、どうも、ありがとうございます。
(2016/04/02付)

本文を修正&追記を加えました。
(2016/04/03付)

テンプレート変更に合わせて、タイトルと本文の一部を修正&削除しました。
(2016/04/14付)

テーマ : 自作連載小説 - ジャンル : 小説・文学

 

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